
本記事は2025/09/17に公開した動画の内容です。>>>【動画編集スキルは関係ない】採用される人・稼げる人はこれを知っています
今回は仕事のコツや継続案件をもらうためのコツをお話しします。私が当たり前にしてきたこと、もしくは失敗して学んだ私の経験です。
そんなん当たり前やろ!と思われる方もいらっしゃると思うので、リマインドのように受け取っていただければと思います。
仕事に対する当たり前の姿勢
大人として社会人として当たり前の振る舞いをする、これだけです。
こちらの動画で採用担当者がチェックしているポイントの一つとして、社会人経験があることと話しました。
敬語か使える・ビジネスマナーがある・いきなり飛ばない・報連相をする、当たり前ですね。
人間関係がわずらわしいから在宅の仕事でテキストだけでやりとりしたいという方は多いような気がします。しかしテキストコミュニケーションのほうがコミュ力が問われると私は思います。文章だけで相手に伝えることは意外と難しいです。
よくわからない長文のチャットが送られてきて、「なにかいてあるかわからない…」と思うときはありませんか?自分もそんなチャットを送ってしまっている可能性はあります。
私がどうやってチャットを送っているのか参考までに紹介します。
動画を提出するときの一例です。
お世話になります。orおつかれさまです。
(企画のタイトル) 初校or修正1 など
限定公開:https~
MP4:https~
プロマネ:https~
ご確認をよろしくお願いいたします!

Chatworkの場合、装飾タグを利用するとチャットが見やすくなります。参考:Chatworkの装飾タグ
企画のタイトルはスプレッドシートで管理していたり、最初の依頼で教えてもらったり指定されていると思います。プロジェクトファイルやMP4のファイル名、プロマネの名前も統一しておきましょう。
その動画に関して相談や提案があるときはすみかっこを使って該当部分の時間を書いてコメントをつけます。
【ご相談】の一例
03:01 マニュアルでは左側の表示でしたが、顔がかくれてしまうので右側に変えました。
08:08 「○○」→「××」の言い間違いかと思いましたのでテロップで注釈を入れました。
例えば青を赤といっていたりそういう言い間違いです。誤解を産む可能性がある間違いは注釈をいれたほうが安心だと思います。
【ご提案】の一例
10:49 ここの図解ですが、赤と緑は色味がきつく見えるので通常テロップに合わせてうすめの緑とオレンジにしました。今後もこの配色でいかがでしょう?
15:14 画角調整ができず見切れてしまうので、プレミア上で作成しました。これまで通りの編集も可能ですが、文字が小さくなるため別で作成したほうが見やすくなります。
相談や提案をするときは理由を伝える、提案する根拠を伝えることがポイントです。相手が納得できるような理由があるなら聞いてくれます。また意図があってマニュアルと異なる編集をしたときにその旨を伝えます。
相談と提案はどちらか迷う時もあるので、まとめて【コメント】とするときもあります。または「以下コメントです。」と書いてから箇条書きで伝えます。
ポイントは、「この人と仕事やりなすいな」と思ってもらえるように配慮することです。相手に信頼してもらうためには自分のメッセージを受け取る相手のことを考えて文章を作るのは当たり前です。
即レスは当たり前とは言われますけど本当に理解していますか?
「承知しました!」と即レスするのはいいですが私は即レスでもないかもしれません。ちゃんと内容を確認して理解してから返信します。そうでないとわからないことが出てくる可能性があるからです。

おつかれさまです!承知しました! って元気はいいけどね。
私がこれまでチャットのやりとりで困ったことは仕事をお断りするときですが、どうやって伝えようかめちゃくちゃ悩みませんか?この辺りのことは動画にできそうだったら話します。
制作物との向き合い方
動画編集は制作物を作り上げるうちの一つの過程にすぎませんが、編集という方法をつかって動画の見え方は変わります。だから作業としている動画編集の捉え方、見方を変えましょう。意識すること、向き合う姿勢だけなので簡単にできます。
誤字脱字のチェックはもちろんですが、話していることが正しいのかもチェックします。例えば単なる言い間違いや台本と異なる内容を話すこともよくあります。この場合は話していることをテロップにします。その場で話すことを変えた可能性が高いからです。
ただし、どこかのデータを引用して話すような正確な情報や数値を伝えるときは、本当にこれは正しい情報なのか?と疑って調べます。例えば厚労省が発表しているインフルエンザの感染者数を引用しているが、本当にその数値なのか?と疑って調べます。

あるいは20%オフの金額は本当にこの金額なのか?と電卓をたたいて確認します。
よくあるのが英語のスペルや商品名。ディレクターさんやクライアントさんから送られてくる名称がまちがっている場合もあるのでそれもちゃんと確認します。
どんな動画でもコメント欄をチェックするとするどい視聴者さんがいらっしゃいますよね。「それ○○のまちがいですよね」いうコメントをみるとドキッとしますよ。視聴者さん突っ込まないで、ダメ出しをしないでくれよと切に願っています。
もっと細かいところでいうと「今年は~」と話したら「今年(2025年)は~」と追記します。その動画を来年みているかもしれないので、ちょっとした気づかいです。
ただし、ここまでするかどうかは発注者によります。話した言葉のままでいいと言われたこともあります。

私は小さいことがどうも気になって、調べて確信を得たくなる性分らしい。
細かいですが、このような確認作業はライター時代にやってきたことなので、「これは本当に正しいのか?」と疑問をもって調べることは身に付いている気がします。
SEひとつとっても音声の大きさとBGMの音量によって音量をちょっと変えます。マニュアル通りに音量調整しますけど、すべてマニュアル通りではありません。
オーディオトラックミキサーのバーをみて確認しますが、全体のバランスを見てちょっと調整します。音声が大きい時はSEが聞こえにくくSEによってそもそも音量がちがいます。BGMも静かな時とそうでないときがあります。

SEは音量と頭の間をカットして調整したものを使用。
なんとかdBみたいな単なる数値で判断するのではなく、自分の感覚で全体をみて聞いて違和感がないかどうかチェックします。
このようなちょっとした気遣いができる理由は、動画のことを考えているから・その動画を発信するクライアント様のことを考えているから・動画を観る視聴者さんのことを考えているからです。
マニュアル通りに編集することはもちろん大事ですが、どうしてこの動画を出すのか、どうしてこの内容を話すのか?など発信者の目線を持つと意識できるようになります。
また視聴者を置き去りにしない工夫をしようと考えられます。クライアントさんの視聴者さんですからね。
クライアントの目線、ディレクターの目線を考えると動画に関わっている人たちの認識のズレが少なくなると思います。簡単に言い換えるとクライアントの意図をくみ取るということですね。
例えばクライアントさまの商品を売るため、ひいては収益をあげるために動画を出すなら、マニュアル通りに編集するだけではなく、テロップデザインやエフェクトで「表現」するだけでもなく、セールスマンの視点をもつと編集するときの姿勢も変わってきます。
素材を確認する
素材をもらってからすぐダウンロードせず、翌日ダウンロードしカットから編集を始めている段階で「あれ?素材が足りない」とか、「素材がおかしい」と気づいたことがあります。
納期がせまっていてそんなことが起きたら冷や汗ものですよね。
送られてきた素材をすぐダウンロードして中身を確認する、基本的なことかもしれませんが、焦ったのでシェアさせていただきます。
できれば素材をいただいた当日中に確認したほうがいいです。仮に演者さんが複数人の場合は、素材が足りない場合があり、やり取りが慣れてくるとクライアントさんもディレクターさんも毎度素材を確認されないと思います。
すぐ編集できなくても素材はすぐ確認しましょう。
あるとき、送られてきたギガファイル便の中身を確認すると動画素材はありますが、マイクの音声素材や画像がなかったことがありました。「あ、マイク音声ないじゃん」となってすぐ連絡したくなるところですが、まだ連絡しないでください。
他の素材は大丈夫なのかも念のため確認します。何度もチャットを投げるとごちゃごちゃしますからね。素材がすべてそろっていたとしても素材に不具合が見つかることもあるんです。
カメラやマイクの不具合で、音声が途中からきこえなくなっている素材がありました。音声が聞こえないと、編集者としては手立てがないので撮影し直してもらわないといけません。
納期ぎりぎりで素材の不備に気付いたらかなりマズイので、すぐ編集できなくても必要な素材があるか、素材の中身は大丈夫か、これをできるだけ早く確認しましょう。
確認するといっても、全部再生するわけではなくてさらっとでOKです。Premiere Proに読み込んで波形がちゃんとでているとか、その程度です。
1ヶ月に1本くらいしか動画投稿しないクライアントさんがいらっしゃったり、またはしばらくお休みされていて再び例えば週2投稿されるクライアントさんもいらっしゃいました。クライアントさんもディレクターさんも間が空くと忘れてしまいます。私自身も久々に編集すると忘れているので編集しながら「あれ?あの素材ないじゃん」と気づきました。
納期に余裕があったらなんとかなりますが、撮り直しが必要なら、スケジュールをどうするかまで考えてもらわないといけなくなります。
素材の不備に関してはPremiere Proである程度なんとかできる場合もありますが限界があります。
音声が聞こえないとか、素材に不備があることはそんなに起きることではないですが、じっくり素材をみるのは私たち編集者じゃないですか。だからすぐ確認しましょう。編集者のみなさんがストッパーになるんですよ。

私のチャンネルも編集するときに不備に気付いて撮り直したことも何度かあります。メンタルにきますね。
動画編集スキル以外の大事なスキル
簡単にまとめます。
- 相手のことを考えたメッセージを送る
- 発注者目線を持つ
- 素材はすぐ確認する
私は現在2つのチャンネルを運営しています。さらにこのブログとnoteも書いています。考えてみたら書いてばっかりやん!と気づきました。ライター業を離れても書いてばかりです。
YouTubeのネタをリサーチして考えて台本制作。台本も5,000文字は書かないと動画として成り立たないというか、内容が薄くなったり、10分を超える動画はできません。
だからどうやって話を広げようか、どの情報を組み合わせようかずっと考えています。
書くことが誰かに何をどうやって伝えるかという考える訓練になっているので、動画編集の仕事をするときも自然に視聴者目線や発注者の目線を持てるようになっている気がします。
動画を観た視聴者にどういう行動をしてもらうのか?視聴者の行動目的を考えながら編集できます。
「どうせ無理」とか「自分の編集スキルなんて」と思わずに、少し視点を変えて意識することで、編集スキル以外で大事なことが見えてきます。
編集スキルは一つの手段です。かっこいい編集ができるようなスキルを追い求めがちですが、結局は相手、発注者が自分に価値を感じてくれるかどうかだと思います。
自分は誰に価値を提供しているのか?
間接的だとしても繋がっている相手のことを考えて行動すれば意識は変わります。
仮にYouTubeで発信をしたいとか、自分のコンテンツを作りたいならなんとなく過ごすのではなくて、いろいろな動画や文章に触れて、いろいろな方の視点や物事の捉え方、切り口を知ること。そしてなぜ?を追求する、これが土台だと思います。
そのためには、発信する習慣をつけておくといいかなと最近思います。YouTubeは大変なので他のSNSでもいいですね。自分の思いや得た学びを書き表す習慣です。どうやって書けばどういうふうに届くのか、届けられるのかを考えるようになるんですよ。
小さい判断の試行錯誤ですが、伝えたい相手へ届けるために伝わるような工夫しますよね。例えばわかりやすい表現でわかりやすい順番で届けようと意識できます。
他の発信者の素材を扱うときも、こうやって表現したほうが伝わりやすいかも…とひらめきやすくなる。要は自分が経験することによって引き出しが増えるかのような感覚です。
私は動画編集を始めなかったらYouTuberになっていなかったら、テレビや映画をみてもおもしろいって思えなかったと思います。
画角とか色調、シーンが切り替わるタイミング、音楽が流れるタイミング、画面に小さく映っている食器……。今まで気にしていませんでしたがそれらが見えてきて、映像を作る側の目線が見えてきて「うわぁすごいな」と思いました。すべて意図して作られていますからね。
視点が増えることで世界の見え方が変わると思いました。
動画投稿の裏側
絶不調ですね。これまでの動画で再生回数もインプレッションもエンゲージメントも最低を記録してしまいました。自分が言えることを動画にするとこうなる、、ニーズの理解、業界の理解が足りないんだろうな。もう一つのチャンネルも絶賛伸び悩み中。試行錯誤の連続だけど、スルっとうまくいくとそれはそれで物足りないかもね。どこかコミュニティに入って師匠を見つけたい気分です。
というか動画編集界隈、終わりかもしれん。動画編集の発信をしているチャンネルをチェックしていますが、再生回数が伸びているチャンネルはほんの一握り。伸びている企画をマネするだけでは無理なフェーズにきている気がします。
SEの音量調整で思い出しました。SEと動画素材のイン点が合っていなくて指摘を受けたことがあります。タイムラインをじっくり見られていました。あるSEは音が出るまで間があるので、しゃべり出しの頭に音を合わせるために~2フレずらしたんですが、それがダメでした。タイムラインがどうこうより、動画として成り立っていたらいいのでは?という考えは甘いのでしょうか。この出来事以降、SEの頭の間はカットするようにしました。
衝撃の事実。今回の動画を撮影した後、Tシャツを後ろ前反対に着ていたことに気づきました。