【クラウドワークス】違約金100万円!直接取引への移行は規約違反

【クラウドワークス】違約金100万円!直接取引への移行は規約違反

私は動画編集の仕事を始めたころ、クラウドワークスを利用して案件に応募していました。

あるテスト編集の案件に採用され、テスト編集に合格して面談まで進み、発注者の方とZoomで1時間程度話しました。

そうなんです。そこで出た直接契約のお話。この記事では直接契約のリスクについて紹介します。

クラウドワークスでは契約金額(税抜)から5~20%(システム利用料)が引かれた金額がワーカーが受け取る報酬額となります。例えば契約金額5,000円(税抜)の場合、受け取る金額は4,290円になります。詳しい計算方法はこちら>>>ワーカーシステム利用料
案件の契約金額によりますが、1案件につき20%の手数料が引かれると考えてよいでしょう。

直接取引は契約違反

1時間にも及んだ面談の冒頭で業務委託契約の話があったため、頭の中心に「規約違反」が陣取ったまま面談は進んでいきました。

発注者の方から「仕事の発注はCWを通さない」とはっきり言われましたね。

クラウドソーシングサイトでお取引のあったクライアントとの直接契約は規約違反です。そして規約違反がバレると事前通知なしで登録を消され、違約金100万円を支払うことになります。

(クラウドワークス利用規約から該当箇所を抜粋)

第8条 システム利用料及び保証料について会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。

第26条 規約違反への対処及び違約金等当該利用者に何ら通知することなくして、本サービスの一時停止、会員登録の解除、本サービスへのアクセスを拒否、本サイト上におけるプロフィール等の掲載情報や電子掲示板への投稿の全部若しくは一部の削除、変更又は公開範囲の制限、進行中案件の停止、掲載案件の削除、その他弊社が必要と判断する一切の措置を講ずることができるものとします。

利用者に対し、違約金として、当該取引の報酬額に対するシステム 利用料相当額か金100万円のいずれか大きい方の金額(当該取引の報酬額に対するシステム利用料相当額の算定が不可能な場合は、金100万円)の支払いを求めること及び一切の法的措置(金銭賠償請求を含むがこれに限りません。)を講ずることができるものとします。

クラウドワークス利用規約より抜粋

「この限りではない」ってなんやろ。

「利用者に対し」とあるので、発注者と受注者の両方に違約金が課せられます。

シンプルに考えて、クラウドワークスは発注者と受注者をつなぐプラットフォームなので、直接取引されたら間のクラウドワークスの。

直接取引への移行は当たり前?

実際、入口はクラウドソーシングサイトで、継続案件は直接契約というパターンは多く、この流れが当たり前になっていることは事実です。根拠は事情を知っている方に聞きました。

バレなきゃいいという感覚を持っている方もいらっしゃいます。「みんなやっているから」というやつですね。

私は面談終了後、相談できる人に聞いてみたり、自分でリサーチしたりして考えました。直接取引に関して発信しているブログをたくさん見つけました。

リサーチの結果はこんな感じです。

  • 「もちろんダメ!」
  • 「自己責任で」
  • 「移行する人のほうが多い」
  • 「どうしても引っかかるならやめたら」

いや、すぐ断れよって?ダメなんですが、ダメなことなんですがね、ものすごくとてつもなく良い条件で、このチャンスを逃したら二度と出会えない!くらいのお仕事だったんです。

しかし、いろいろな情報を得て考えた結果、応募を辞退しました。

理由は、規約違反のもやもやを抱えながら仕事なんてできないと思ったからです。

直接取引に移行してもバレない?

バレないって?バレないかもしれませんね。

事前に外部ツールの利用申請をしてChatworkなどを使用できます。クラウドワークスでいうと「サービス外連絡申請」です。通常、契約後に発注者が利用申請しますよね。(これをしない発注者もいるけど)

Chatworkで連絡が取れれば、クラウドワークスが直接取引を証明できる方法はありません。確かにクラウドワークス事務局はどうやって確認するのか?ってなりますよね。

でも誰かが通報したらどうなる?

面談後、採用の可否は後日連絡する流れでした。直接取引は規約違反なので辞退すると伝えたところ、このような返事をいただきました。

「うちのチームメンバーは全員この流れです」

「違反通知を受けたことはない」

私はまったくなびかなかったですね。違反通知というか、事前の予告なく利用できなくなります。

クラウドワークスから勝手に消される、利用できなくなる、100万円を払う……

巨大なリスクを背負えません。

採用されるかどうかはわかりませんでしたが、辞退するなら早く伝えなくてはいけません。

辞退するときは、辞退の理由を必ず伝えましょう。また辞退を決めたらできるだけ早く発注者に伝えましょう!発注者の時間を奪ってはいけません。

「自己責任で」と発信する発言者は、発言の責任を負っていない気がしませんか?うまいこと逃げられる言葉ですね。はっきり言いましょう。規約違反です。

以前、あるクライアントからCWか直接契約かどっちにする?と聞かれました。CWと答えても取引は切られず、CWを通してお仕事を定期的にいただいていました。やり取りはChatworkを利用しています。直接取引に移行しなかったら切られる可能性はもちろんありますが、やはりクライアントとの相性と自分のスキルや実績が重要なのでしょう。

当たり前の基準

数年前?までは直接契約に移行したという話をSNSでよく目にしたような気がします。「CWから直接取引にしてもらって~」のようなフリーランサーのお話しや「CWから直接取引になった!やった!」というツイートです。

最近は「直接取引はダメだよ!」という発信が増えた、、ような気がします。でもみんなやっているんだろうなと思いますね。

直接取引への移行が常態化していることは事実です。バレなきゃいいと思って水面下で進んでいることは世の中にたくさんあるでしょう。

あなたの当たり前の基準は何ですか?周りに流されるより、自分の基準を持っていたいですね。

成長できるチャンスをスパッと切った話でした。(本音はくそ~!いい案件だったのに)